“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944



“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944
“グロースドイッチュランド”師団写真史―東部戦線におけるGD機甲擲弾兵師団1942‐1944

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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戦争の現実

 東部戦線の悲惨さは過去様々な本に記されているが、言葉は多くは要らない、この写真が全てを語っている。
 GDは最新装備やグデーリアンが理想とした機甲戦術を体現する理想的な装備を誇る優良師団とされてきた。この本にも、豊富な装軌車両に分乗する兵士の姿が残されているが、撮影された年代からすると「この装備で大丈夫なのか」という部分が最初から見え隠れしている。タルグル・フルーモス戦以降になると兵士の表情も曇りがちになり、車両も痛んで来る。車両も武器も寄せ集めのようになってゆき、負傷者の写真も目立ち始める。この本の初めの方に写っている人が後半に出て来ることは稀で、相当な戦死と補充が繰り返されているのである。戦闘中の写真はほとんどないが、ようやく最後に現れるタイガー戦車も果たして頼りになったのだろうか。
 戦況が著しく悪化する1944年で写真集は終わっている。この後はソ連の大攻勢が始まり、東部戦線の中央軍集団は散り散りになる。もはや宣伝もクソもなく、写真どころではなくなったのだろう。GDも弱体化し、ドイツに圧し戻されて逃げ回ることになる。もうフォトジェニックでも何でもなくなっていたのかもしれない。
 余り余計な想像を働かせなくても、ありのままの兵士達の姿が全てを語っている。ここに写っている人達の大半は戦死している。
貴重な資料

元々ドイツ国防軍の象徴としてプロシア時代から歴史のある部隊の写真集。
第二次大戦前はベルリン警備大隊として生き返り、他の師団のように
出身地を名称につけることもない大エリート部隊でした。
この部隊は専用の宣伝部隊をもっており、この写真集はその宣伝部隊が
撮ったフィルムが無傷で見つかったことから作られています。

そういう訳でこの写真集に集められた写真はどれもきれいで見やすいものとなっています。
私が昔ドイツ戦車の模型を作ると、この部隊所属としていました。
そういう意味でお世話になった部隊の写真集、価格に見合った内容は保証します。
師団活動写真集!!

かなり詳細に活動記録(ショット)がなされています。
行軍・戦闘・戦車(戦闘車両含む)・負傷者救護・勲章授与式等々・・・
特に各車両の師団識別番号等が非常に鮮明記録されていますので、こちらの
調査資料に最適です。
また、各兵士の服装・装飾のショットも数多く貴重な資料となるでしょう。

ただ残念なのは、個人兵器類のショットが少ないのは惜しまれます。
でも、大型版写真集で写真点数が多く非常にリーズナブルです。
ドイツ国防軍のエリート師団!

”グロースドイッチュランド師団”(GD)は国防軍(陸軍)のなかでもエリート中のエリート師団だ。この写真集をみてもいかに重点的に装備がされているのが判る。 又、ラングカイト大佐をはじめ、数々の名指揮官を多く輩出していることも丁寧に書かれている。

この本は、単なる写真集でなく歴史書としても非常に価値のある一冊である。



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