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“朝鮮”表象の文化誌―近代日本と他者をめぐる知の植民地化
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 25859 位
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| 参考価格: | ¥ 3,885 (消費税込)
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日韓植民地研究の真摯な文学アプローチの一系
近年、「なんちゃって」歴史学者、「なんちゃって」社会学者らの書く、「なんちゃって」日韓分析書が売り上げを伸ばして、本書の著者のようなきちんとした文献分析・研究をした書などが益々隅に追いやられていく現状は実に見るにしのびないものがある。国際間の歴史研究や植民地研究を通して、我々が知らなければならないのは、「過去の事実」を通して考察される「現在の事実」ではないだろうか。その「現在の事実」もまた次の時代には「過去」となろう。つまり国際間の歴史研究とは未来永劫に続く「答えのない旅」なのかもしれない。何故なら、本書の言葉を借りれば、「表象」とは必ず自己でない他者で行われるものであるからである。他者を自在にコントロールできないのは自明である。歴史研究とはスポーツのような勝ち負けではない。国や民族のプライドを賭けて、どんなやっきになって自己主張したところで、他者から得られた積年(歴史)の「表象」を変える事はできないのである。日韓ともにそんなことに躍起になっている「なんちゃって」学者が多いのが現状である。では、一度得られた「表象」は不変であろうか。そうではない。前述の如く歴史研究は永遠に続くのである。未来に与えれる「表象」を決めうるのは、現在の「歴史」である。未来に与えれた「表象」が過去の「表象」と明らかに違う時に、そこに人間の英知を見たい。勿論「表象」のポジティブチェンジを前提である。本書は「近代」で終るが、読者としては「近代」を本書で知りつつ、「現在」「未来」まで、思いをはせたいものである。
北朝鮮報道と距離をおきつつ
日本人の朝鮮観を明治時代から終戦後まで追っている。日朝(韓)近代史の重要事件というと閔妃の暗殺や三一独立運動などだが、この本では日本の近代社会という視点からそれに付随する朝鮮像の変遷を丹念にたどる。ついつい想像しがちなポスコロ的批判というよりも、植民地をもった国の植民地像に対する内面形成史というべき内容。関連書とはずいぶん違う印象をもった。朝鮮移民に自然主義や農民文学の議論がリンクしたり、戦前の朝鮮人文学を「文芸復興」と絡めた多文化主義とともに論じたりする裏にあるキーワードは「地方」。新しい視点であるにも拘わらず、読んでいくとなるほどなと感じた。最近なにかと話題の北朝鮮問題。少し距離をおいて日本人の朝鮮観から考えてみるには良い一冊である。
新曜社
コロニアリズムの超克―韓国近代文化における脱植民地化への道程 日韓ナショナリズムの解体―「複数のアイデンティティ」を生きる思想 朝鮮近代文学とナショナリズム――「抵抗のナショナリズム」批判 「近代の超克」とは何か 和解のために 教科書、慰安婦、靖国、独島
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